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命の到着点を見据えたまっすぐな思いをもつ人たちが集まって、終末期医療の学習を始めたのは、今から10年ほど前です。
そして、「ホームホスピス宮崎」を立ち上げ、宮崎市域の医療環境をまちづくりとして、変えていきました。
ホームホスピス宮崎の事業は、末期がんを主とする在宅終末期患者に対して、安心して望む場所で望むように生を全うすることができるために、様々な職種やボランティアの役割をコーディネートし、地域のかかりつけ医と協力しながら、在宅終末期患者とその家族を支援することです。
理事長の市原美穂さんたちメンバーは、自然を含めた「いのち」が大切にされ、いのちが引継がれる社会の創造をめざし、取り組みを続けています。

傾聴ボランティア
「宮崎聞き書き隊」の活動選集「話しておきたい私のことを」の3巻目を発行
ホスピスは、癌(がん)の終末期の患者が、医療と精神的な援助を受けながら生を全うできる施設です。
1998年8月、宮崎市に、任意団体「ホームホスピス宮崎」(世話人代表山田千代香)が発足しました。同年11月、宮崎市議会及び宮崎市郡医師会に「緩和ケア病棟及び在宅ホスピス支援センター設置についての要望書」を提出しました。
終末期に、退院して在宅で過ごそうとすると、新たなかかりつけ医と人間関係をつくり直さなければなりません。「ターミナルケア(末期がんなどの患者の看護)は、患者と家族のために、一貫性のあるケアでバックアップする。ターミナルケア病棟は、宮崎市郡医師会病院につくることが最適であり、まちづくりとして是非つくってほしい。」と訴えました。要望は、宮崎市議会の満場一致で採択されました。市郡医師会病院は、緩和ケア病棟に着手し、市行政は予算から補助を出しました。2001年に、緩和ケア病棟の運用が始まりました。
市原さんたちが視察したアメリカのサンタバーバラのホスピスは、森の中の小道でつながったコテージの一棟でした。
2000年にNPO法人になったホームホスピス宮崎は、市郡医師会病院の緩和ケア病棟での園芸ボランティア活動を始めました。
2003年から古賀総合病院内科病棟で、週に1回2時間の「患者らいぶらり」活動を行っています。。図書は医療情報の書籍、闘病記から司馬遼太郎など多岐にわたり3000冊を超えます。医療法の改正で入院期間が2・3週間と短かくなったことによる変化で、手軽に読める本に人気があります。
在宅ケア中の人から傾聴するボランティア「宮崎聞き書き隊」も2003年から始めました。活動選集「話しておきたい、私のこと」は4巻目になりました。
月に1回の「大切な人を亡くした方の集い」は、ひとりのボランティアが担当し長く続いています。「必ずここでやっているよ。だれかが必ずいるよ。」というひっそりと大切な意味のある活動です。
死亡場所は、1950年代では自宅が8割でしたが、2000年以降は病院や診療所が8割になっています。2007年「がん対策基本法」により、「疼痛等の緩和を目的とする医療が早期から適切に行われるようにすること、居宅においてがん患者に対しがん医療を提供するための連携協力体制を確保すること(16条)」になり、緩和ケアは病院から地域へ拡大されることになりました。
市原さんたちは、「在宅へ戻れない人をどこで看るか」という問題を見据えました。制度上のホスピスは癌に限られていますが、現実には、癌でなくても医療依存度が高く自宅では不安な場合や、介護力が弱く在宅介護が困難な家庭もあります。
様々な職種と連携しながら、「自宅ではないもう一つの家」を用意し、終の棲家としての「在宅ホスピスケア」を立ち上げました。施設の名称は「かあさんの家」です。施設は民家の再利用にこだわりました。「かあさんの家・曽師」と「かあさんの家・霧島」は2004年に、「かあさんの家・檍」は2007年に開設しました。
「かあさんの家」にはナースコールはなく、普通の暮らしと同じように気配で感じられる空間です。入所者の寝食の気配がある「かあさんの家」に移ったことで、重篤な症状が緩和していった患者さんもいます。症状が違う高齢の夫婦が一緒に入所したケースもあります。
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かあさんの家・曽師(2004年6月開設)在宅へ戻れない人をどこで看るか。施設介護から、地域での相互扶助の在宅介護の方向へ

家族の写真や好きなものに囲まれて
また、高齢者の暮らしが「食」から壊れていくことから、介護保険外で憩える高齢者の「ケアサロン恒久」を2007年に開設しました。昔の縁側のように、一緒にランチをしたり、編み物をみんなでしたり、お茶を飲みながら、昔話に花が咲きます。ほかに、居宅介護支援事業所「ぱりおん」も2007年に開設しました。
医療・介護のコストの削減と、地域の再構築は、これからの時代において免れない課題になります。そのために、医療・行政と地域やボランティアが協力していかなければなりません。
特定非営利活動法人 ホームホスピス宮崎
理事長 市原 美穂さん
かあさんの家・檍(2007年3月)
ドキュメント映画監督羽田澄子さん(左)と理事長市原さん
●全人的にサポートされる終末期のあり方に取り組んでいます。
●社会の多種の分野(行政、医療機関、福祉施設、地域自治会、ボランティア)と協力してすすめています。
●地域の資源(民家、人材)を生かし、人の温かみのある介護・看護のサポートをつくります。
| 事業内容 | 末期がんを主とする在宅終末期患者に対しての在宅ホスピス支援センター事業。 啓発事業、介護保険法に規定する各事業など。 |
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| NPO法人設立 | 2000年 |
| 会員数 | 115名 |
| 所在地 | 〒880-0913 宮崎市恒久2丁目19-6 |
| 電話 | 0985-53-6056 |
| Fax | 0985-53-6054 |
| メール | office@npo-hhm.jp |
| ホームページ | http://www.npo-hhm.jp/ |
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