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ホーム>イベント開催報告一覧>平成23年度「心豊かに歌う全国ふれあい短歌大会」入選作品紹介
三陸沖地震の揺れの激しさに声も出せずに何も出来ずに:櫻井 ユウ子(78歳 宮城県)
震度5の余震来し夜孫はすぐ我が手を引きて車に急ぐ:熊谷 安夫(78歳 宮城県)
痩せ牛の瓦礫の浜に群れて立つ海の向うに原発炉あり:永井 貞子(90歳 秋田県)
口あけて乳歯の抜けた跡を見せ泣かなかったと笑顔の可愛さ:荒木 フク(95歳 福島県)
今のこと今忘るると言いていし母の言葉が我が事となる:斉藤 サカヱ(89歳 栃木県)
一人居の向き合うこともなき卓の椅子をすっきり一脚にす:秋本 初枝(97歳 埼玉県)
大津波あとかたもなく奪い去る戦時中とだぶってしまう:山根 静子(89歳 埼玉県)
わがままで叱ってばかりいた子供年老いて今その子の背中に手を合わす:飯塚 クマ(87歳 埼玉県)
針箱に何するとなくたまりゆく余りボタンのそれぞれの色:金重 美津女(95歳 埼玉県)
田の水に写す螢はふたり連れ津波に消えし人思いつつ:中村 久枝(86歳 千葉県)
憧れのマドンナが居るデイサービス我は百まで踊り忘れず:宮原 麟(88歳 千葉県)
眠れぬ夜飲んだつもりの睡眠剤机上で静かに待ち続けおり:野島 澄(81歳 千葉県)
指先をするりと抜けて改札をわれより先に切符が通る:木村 岩雄(92歳 千葉県)
大地震揺れるホームに驚きぬ助け合う手に介護士の声:横山 まさ子(96歳 東京都)
大津波石巻にてわが娘(こ)呑む永遠に望めぬ一家団欒:平鍋 千都子(88歳 福井県)
満月の光かすかに見ゆと云う眼を病む友と空をあおげり:広瀬 寿子(90歳 山梨県)
大病後ゲートボールを短歌に代え拙いながら三百首超す:中川 よつぎ(95歳 山梨県)
核の無き世にならぬかと雛段のやさしき顔みてふと思いけり:中村 千尋(81歳 長野県)
九十七の兄に助けてくれとおがむ夢元気になったよあなたのおかげ:小島 峯子(91歳 長野県)
亡き夫の笑顔で語る面影や今尚浮かべ吾を励ます:安達 まきゑ(98歳 岐阜県)
箱根路を襷をかけた若人のその気をもらう後期高齢者:遠藤 一代(85歳 静岡県)
夕暮れにピカリと光る小さな火源氏蛍が可愛じゃないか:植田 キン(101歳 静岡県)
われ死なば妹は如何になるらんと呆けそめたる後ろ手を見る:林 きみ(88歳 愛知県)
丘の上のホワイトハウス避暑客かそれとも恋路かくれ宿かな:柴田 千代(101歳 愛知県)
もうでなくまだ九十二と思えども徐々のおとろえ口惜しくもあり:野田 邦夫(93歳 京都府)
震災に僅かなお金を義援して事なかれと祈る高齢者の方に:原 美緒子(93歳 大阪府)
赤ちゃんが今でも好きで大好きで子育て今もやってみたいな:山澤 キイ(98歳 大阪府)
独り身の伴侶にせんと求め来し玩具の小鳥飽きもせず鳴く:平井 清一郎(91歳 兵庫県)
朝風呂に身も心もきよまればいづる言葉はああごくらくや:岡野 タカエ(95歳 奈良県)
励ましの娘の言葉杖として百の大山越えていくなり:吉田 オチヨ(100歳 和歌山県)
歩行器に縋る事なく頭上げ踵踏み出すけふのリハビリ:武田 春江(97歳 徳島県)
人間といううれしいものに生まれ来て百四歳の今日も歌詠む:池田 ハルヱ(104歳 愛媛県)
今日も又長い人生の旅を行くヨッコラショッと号令かけながら:鶴田 雪枝(101歳 福岡県)
夏も近づく八十八夜の茶摘みうたケアハウスよいつより新茶:村井 斐(100歳 福岡県)
ドクターが受診の度に見せくるるパソコンの中の由布岳の四季:塩谷 末子(69歳 福岡県)
あんパンは粒あんが良い人生も粒々があって面白い:黒田 冷子(84歳 福岡県)
いつ見ても笑顔は貴女の宝物と言えば介護士わが手を抱く:木田 百合子(98歳 熊本県)
老眼鏡外して拭きて掛け直し万葉集を読む生き甲斐なれば:戸
禧(83歳 大分県)
泣かされた酒だが今は墓にかくあちらの国ですきに飲みほせ:徳光 ミヤコ(82歳 大分県)
恋かとも思ふ齢は過ぎにしも夜の鶏頭にもえてくるもの:河野 保則(84歳 大分県)
デイケアを拒む日もある我の手を介護士優しくバスに導く:妹尾 源太郎(82歳 鹿児島県)
まむし食い卵を飲んで運動会それでもやはり三等賞:土持 トク子(84歳 宮崎県)
ボケるから頭使えと息子云うボケたらダメだとわかってますよ:黒木 千佐保(93歳 宮崎県)
生き物の糧を産むのは土なのに汚染されてはなす術のなし:松本 マサ(91歳 宮崎県)
いつの間に年をとるのか我が姿鏡の中に母の面影:大畑 シツエ(91歳 宮崎県)
皺顔に化粧たたきてデイサービス友と語らむ若き心で:野
クニ子(97歳 宮崎県)
ひたむきに短歌をひねる老女らをいとしと思う吾も老女なり:金丸 民江(92歳 宮崎県)
誕生日毎年最後と言い続け今年でとうとう百歳バンザイ:井ノ口 シノ(100歳 宮崎県)
長饅頭を食べながら思い出す母や父また妹達よ:中野 サエダ(104歳 宮崎県)
天照らすたったひとつの太陽がすべて受入れ愛の偉大さ:三上 治子(88歳 ブラジル)
真夜中に起きて何度も介護する外はしんしん雪降り積もる:佐々木 セイ子(86歳 秋田県)
介護とは一期一会と思い知る昨日の笑顔永遠(とわ)になりけり:堅田 季子(48歳 兵庫県)
「帰ります」「世話になった」と去ってゆく一周歩いて「あらこんにちは」:宮島 理佐(22歳 岡山県)
我のためだけにつくる夕食は味気ないよと仏前に申す:河野 美也子(66歳 山口県)
わからんごつなっても心配せんでよかわかる私が共におります:玉澤 真貴子(35歳 熊本県)
おばあちゃん作ってくれてありがとういつもの煮物忘れない味:松井 幹斗(11歳 宮崎県)
温泉にばったり出会ったお客様休日なれど入浴介助す:新見 啓介(25歳 宮崎県)
ついたてに隠れ棺運ばれる板一枚の世界の境目:中城 美智子(32歳 宮崎県)
ぎこちない動きからでも伝わるよ命を守る必死な想い:石居 大輔(20歳 宮崎県)
癒えたらば二人で祖国旅せんともう言わぬなり脳病む夫(つま)は:小野寺 郁子(80歳 ブラジル)
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