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平成24年度「心豊かに歌う全国ふれあい短歌大会」入選作品紹介

要介護・要支援高齢者の部

〔最優秀賞〕

老いも死も今は思うまじ生きの良き鰆と真子を貰いて食いたり:出井 義子(94歳 岡山県)
戦時中の食糧難の時代を生きて来たからこそ今日、明日食べる物のある幸せを痛感しております。一粒一粒のお米の輝きにも感謝。高齢となり、息子やお嫁さんから届く数々の料理は私の必需品です。勿体なさに私の心情をそのまま素直に歌にしただけです。今回の受賞はこれからの私の生きていく張合いとなります。

〔優秀賞〕

文盲の母の記憶のよきところ受け継ぎしかと老いて思ふも:佐々木 フミ(95歳 山形県)
秋風にすすき穂ゆれる最上川 早やも飛来の白鳥の群れ
私もいつしか九十六歳の高齢となり、過ぎ去った昔を思いながら、つい母の姿が浮かんでまいります。字の書けない母でしたが、記憶の良さには驚いたものです。その母が歌一首となり、思いもよらず大変な賞を頂くこととなりました。心より感謝申し上げます。
毎晩におこるケイレン苦しんで百歳越えて生きぬいて来た:森田 きく(107歳 京都府)
毎晩、夜中の十二時頃から二時間くらいひきつけがあり、言うに言われない苦しみがあります。死んだほうがいいと思いましたが、家族が心配してくれ、やっぱり生きなあかんと思いました。そういう思いでこの歌を作りました。
凜として生きゐる母とおもふらしいつまでならむおもはせておく:増谷 千代子(92歳 奈良県)
体調も良く目覚めた朝、畝傍、耳成、香久山の山並にいつものように合掌。「よくぞ大和に生れける」と思わず心の中でつぶやく。若い人たちの元気をもらい、大きな声で笑ったり。すぎ去りし若き日のわたくし、そして二人の息子とその嫁たち、今はその孫三人、一緒に住めなくても倖な家族である。
母の歳の倍ほど生きし今もなお届かずにおり母の大きさに:河原田 貞子(87歳 山口県)
気がつけば八十代後半となり、長生きしたものだと我ながら感心しています。私の母は四十代で亡くなり、折につけ懐かしく思い出しています。思えば母の倍近く生きてきましたが、やさしかった母の愛の大きさを今もなお、しみじみかみしめています。亡き母の歌で賞を頂け、この上なく幸せに思います。有難うございました。
学校へ通う小道に咲く花に「今日も咲いたね」と書き置いた日:池田 ハルヱ(105歳 愛媛県)
母を早く亡くし、父は仕事で遠方へ。私は祖父母に育てられました。学校へ通う田舎道に、白い小花が次々と咲いてくれ、つい花に話しかけたり、手紙を書いて花の下(もと)に置いたりしていたその頃の私です。
ようこけるいつも生傷絶えませんこける神様私についてる:高津 幸代(85歳 愛媛県)
私はこける神様がついているのかと思うくらいよく転んで、顔や身体に傷を作ってしまいます。よく転び、つらいという気持ちを歌にしました。
短冊に初恋の人に会いたいと書かねばよかった吾八十八:楠本 寿(88歳 長崎県)
ふと若かりし頃の事を想い出し、初恋の人に会いたいと、なつかしく本当に切なくなり、つい短冊に書いてしまい一寸恥ずかしいなと思いました。振りかえれば私はもう米寿。彼は三十七歳で早々とあの世へ逝ってしまいました。あの世とかでは今頃何をしてるのでしょうか?私の事など忘れているでしょうネこの老いし身をみて!
耳遠き我より見ればいとおかし対話する人顔中動く:吉田 喜美子(97歳 大分県)
多雨だった今年も、今日は青い空が広がり、南天の実が見える様になり秋を感じています。友達が皆逝ってしまってまた、一茶の心の分かる胸の内です。耳がこの頃急に遠くなった様で、何の気なしに友達の会話を見ていて、アハ!面白いなァ!と見とれておりました。手も足も動いて見事というほかはありません。本当に新しい発見でございました。
百二歳の先輩新たに入所して養老院に活気の満てり:倉掛 こう三(98歳 宮崎県)
霊峰高千穂の峰を朝夕拝しつつ、高原町に生を受け、かの大戦にも青春の全部を捧げ、乱世の一世紀を過ごし、今老の身をここおり鶴養老院に静かな日日を送ってます。これから先、幾許も無い余生ではありますが、入居者とも助け合い精いっぱい楽しく、ほがらかに過したいと思います。
トップページでご紹介の一首
ハエまでが動きの遅い俺をなめまぶたの前で自由放題:近藤 重喜(90歳 宮崎県)
精神的にはまだまだタフな父が、身体的には不自由になり、そのふがいなさを歌にしたものです。目の前を、あざ笑うかのように飛び回るハエに対して、人として自分ももう一度あのように自由に駆け巡りたいという願望と悔しさがこのような歌になったのでしょう。天国では自由奔放に思う存分駆け回っていることと思います。(近藤宏:息子)

〔佳作〕

魚とる猫をおいかけころぶなりころばないようリハビリしよう:佐藤 シヂエ(89歳 宮城県)

四姉妹卒寿を祝うつどい来ておもいで語るいで湯の里で:大橋 あつ子(90歳 秋田県)

聞えねば頷くだけの友なりき我も同じと共に笑いぬ:小松 惠(83歳 秋田県)

総入歯はずして励む舌体操カメレオンの舌に大きな感動:富岡 梅子(87歳 群馬県)

やさしさはマニュアルどおりかも知れずそれでもやさしき人らに守らる:石田 満里子(86歳 埼玉県)

クリームににじむ苺は赤すぎる君がフォークに刺せばなおさら:木村 岩雄(93歳 千葉県)

顔のしみどの顔みてもそれぞれの絵を描きいるわれらの仲間:山崎 貞子(92歳 千葉県)

惜しまれて妻子を残し逝ったけど遺影は常に私を見てる:川田 はつゑ(86歳 神奈川県)

髪かたち亡き娘(こ)に似たるこの人形茶箪笥の中より見守りくるる:笹村 律子(83歳 神奈川県)

化粧水顔につけるも面倒だそれでも女かと夫に言われる:森山 イク(87歳 新潟県)

梅雨明けやよもの山々深みどりひとよろこびて夏をあじわう:柴田 千代(102歳 愛知県)

宇宙へは最終便で行くつもり父母の待つ星屑の里:山田 冨喜子(83歳 三重県)

オヤツ時の座席を保持し居眠りて待つ身に愉(たの)しコーヒーの香よ!:藤田 節春(101歳 滋賀県)

ぎこちなき足庇ひつつ老いてなほ日の差しくれば農の血騒ぐ:垣谷 佐久子(83歳 京都府)

年一度御めもじ出来る嬉しさに心うきうき星の世界へ:山口 よしゑ(100歳 京都府)

父母(ちちはは)のありがたさをば身にしみてわかる年とは百近し:今川 妙(99歳 兵庫県)

愛の手に委ねるばかりこの身体明日の日射し輝くように:谷垣 のぶゑ(100歳 兵庫県)

枯れ芝を足かばひつつ刈りをれば「刈らないで」とねじり花の青き芽ひとつ:松澤 正枝(97歳 兵庫県)

いまさらに買い換え難しまな板のくぼみは吾の年輪なれば:榎本 貞代(81歳 奈良県)

足なえの吾は妻の手固くにぎり卒寿の友の誕生会に:羽場 聖介(79歳 岡山県)

よろこべばよろこびごともよびこんでよろこびをつれよろこびにくる:岩ざき トシコ(87歳 広島県)

おもいきり叫んでみたいこの想い答えはこない天国からは:長谷川 タミ子(86歳 徳島県)

衰えし手をさまよわせマヒしたるわが脚さすりし臨終の母:小嶋 勇介(82歳 福岡県)

喧嘩して笑いを忘れた鬼婆も反省のいろ持っていますよ:坂木 重子(82歳 福岡県)

ひとり言声に出づとてヘルパーさんふいに振りむく夕日ふれつつ:村井 斐(101歳 福岡県)

故郷の輩(やから)や友に逢うたびに昔の日々を我なつかしむ:峰松 ミサヲ(102歳 佐賀県)

生まれきてこんなもんでしょう百年は毎日拝み長く感じず:前田 スミエ(100歳 長崎県)

つらなれる山の向うは青い海渡りたる日はすでにはるけし:落合 秀(100歳 熊本県)

ありがとうお世話になります手を合わせ感謝の気持ちで百五年:林田 アキ(105歳 熊本県)

しのぶ人遠くにゆけば思い出す夕ぐれ時は一人さみし:平松 千代乃(107歳 鹿児島県)

ひい孫の「黙とう」の声に家族みな手を合わせ祈る三月十一日:池田 育子(90歳 宮崎県)

高音も低音も出ぬ声あげて童謡歌うデイサービスに:石井 久尓(92歳 宮崎県)

真夜中に鳴く音聞こえるほととぎす夢にまどろむ我れ百一歳:井ノ口 シノ(101歳 宮崎県)

若人と初日待つ間の祝い酒竹の杯にて抱負を語る:岩佐 政雄(97歳 宮崎県)

誰も来ぬ思い出だけを空しく抱く我に笑顔でケアの人:迫間 ナリ子(84歳 宮崎県)

懸命に職員の名を覚えます我が身を世話する人なればこそ:正中 孝子(90歳 宮崎県)

人間は体と心の持ち主よからだ有限こころは無限たか野 兼盛(100歳 宮崎県)

ことしでね百になるのよこのあたし足腰げんきは家族のおかげ:立山 秀子(100歳 宮崎県)

いらぬことするなと子供に云われたが草取り怪我して痛さ身にしむ:谷畑 ノブ(92歳 宮崎県)

キンカンも盛り過ぎれば鳥達も見向きもしないただの古木に:田宮 トヨコ(87歳 宮崎県)

故郷は遠くになりつつ記憶にはつり橋だけが今も心に:日たか 春子(100歳 宮崎県)

海近くチンダイ釣れる「くまむた」は住みよい所われは百歳:福田 美代子(101歳 宮崎県)

春くれば里の母がしのばれるずらりと並べた土のひなさま:松田 チヨ(95歳 宮崎県)

国愛し自然を愛し人愛す詩歌(うた)の生まれの源は愛:蘇楠栄(84歳 台湾)

どしや降りの雨を見上ぐる捨て小犬今宵の宿はいづこに求む:陳玉樣(86歳 台湾)

国籍は已に変われど身にしみし日本精神今も忘れず:陳莊淑貞(74歳 台湾)

勝利の日遠し余命短しされど我その日待たずに死にたくもなし:林肇基(85歳 台湾)

美しい街の灯うるむこぬか雨水鳥群れてリオの砂浜:星井 文子(91歳 ブラジル)

ひきずって腰をいためた事故の犬車いすつけ生き生き歩く:三上 治子(89歳 ブラジル)

どん底より這い出(いで)しごと娘と住めば笑い零(こぼ)れて食事もうまし:黄娟娟(85歳 アメリカ合衆国)

介護者の部

〔最優秀賞〕

盲目の妻を残して死ねないと卒寿の義父は検診に行く:黒木 直行(69歳 宮崎県)
昨年末、百歳を前に死去した父の部屋を今、妻の父が使っている。喜寿を過ぎてすっかり見えなくなった義母は、宮崎市のグループホームにいる。義父も息子の家が建ったらもどれる。そうしたらいつでも会える。今の義父の生きていく力は、長年つれそった妻の存在。そのために、日向市の娘夫婦の家から二つの病院に通っている。

〔優秀賞〕

震災でへこんだ心癒すのは利用者様の元気と笑顔:須藤 由美(40歳 宮城県)
東日本大震災で被災し、しばらく滅入っていた私が、仕事に復帰した時に利用者様達の笑顔や元気に救われ励まされ、日々前進することが出来ました。今まで高齢者の方々を支えてあげたいという思いでいましたが、実は私達が元気をいただき支えられていることに気づかさせてもらいました。以前とは違う感謝の心で過ごしています。
スリラーのヒロインとなる母なりき今朝は毒入りとジュース飲まざり:永田 ツヤノ(72歳 宮崎県)
母は葡萄ジュースが好きですが、今朝は口を付けません。尋ねると毒が入っていると言います。誰かが妬んで、殺そうとすると言うのです。骨折で足が立たなくなり、現実と異次元の世界を行き来し、泥棒・火事、津波など日替りで色んなものが出てくる母を、怒ったり、宥めたり、笑ったり、泣いたりしながら介護をしています。
学ぶほど恋しくなったあなたの手ほほ笑む顔にいやされていく:米澤 裕美(34歳 宮崎県)
介護福祉士を目指して学校に通っています。実習先で出会う利用者の手のしわ、握り返す手のぬくもりが心地よく愛おしく感じます。長い人生を歩み多くの経験を積まれてきたその笑顔に人間の奥深さを知り、もっと笑顔をみたいと思いこの短歌をつくりました。

〔佳作〕

娘の名忘れし義母が繰り返しきのこ雲を見たこと語る:藤林 正則(58歳 北海道)

にっこりと微笑んでいるおばあちゃん写真の中の孫と同じ顔:藤原 春香(26歳 宮城県)

褥瘡の妻のいさらい清拭し流す涙に何故と問う妻:北嶋 利八郎(74歳 秋田県)

あなたにはたくさんの事教わった最期の日まで先生でした:三田 宏美(34歳 群馬県)

沢庵は歯ぐきに噛みても美味なりと九十三歳呵呵と笑まへり:花田 敦子(77歳 島根県)

「帰りたいいつ帰れるん」との問いかけに「明日」と答える役者になれない:有家 広美(57歳 岡山県)

高齢者多くなっても別にいい日本の社会元気であれば:北村 滉基(13歳 宮崎県)

人のためヘリコプターでどこまでも命を懸けられるスーパーナースに:辻 菜ノ花(19歳 宮崎県)

もの言えぬ利用者さんを風呂に入れそっとさし出すしおあめもらう:日たか 陽子(33歳 宮崎県)

ひとすじに歌に励めと言いくれし亡き妻しのぶ七夕の夜:藤田 朝壽(88歳 ブラジル)

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