▼小テキストサイズ大▲
新着情報 セミナー・イベント情報 助成金情報 福祉の仕事 社協の事業からご紹介 会員募集 法人情報

セミナー・イベント情報のメニューをスキップして、本文へジャンプ。県社協主催情報一覧関係機関主催情報一覧|イベント開催報告一覧本文へジャンプ。

ホームイベント開催報告一覧>平成27年度「心豊かに歌う全国ふれあい短歌大会」入賞作品紹介

平成27年度「心豊かに歌う全国ふれあい短歌大会」入賞作品紹介

要介護・要支援高齢者の部

〔最優秀賞〕

老いたると言わぬが花と言われしも老いには老いの花もありけり
:大野キクエ(88歳 宮崎県)
人は、年相応に老いて参りますが、私は、"美しい老年期"を送りたいと思っております。この様な自分の心の中の思いを文字に表すと、気持ちがほっと致します。米寿を迎え、更にファッションに関心を持ち、オシャレデ前向きな生活を送りたいと思います。この度は、この様な素晴らしい賞をいただき、ありがとうございます。

〔優秀賞〕

目も見えん耳も聞こえん自分がふしぎ苦しゅうもない悲しゅうもない
:廣江かの(102歳 岐阜県)
笑顔の素敵なかのさんです。感謝の気持ちを忘れず、「今日も生きています。ありがとう」「今日も一日お願いします」と、毎朝手を合わせておられます。短歌の会を楽しみにされ、ボランティアの方とお話ししながら歌を作られています。最近は、歌を作りながらうとうとと居眠りされることも。そんな平穏な日常から浮かんだ歌です。(施設職員)
お父ちゃん台風のかぜ怖かったよちよやちよや膝の中おれよ
:柴田千代(105歳 愛知県)
柴田千代様は、百五歳になられました。長年勤しんできた短歌は、どれも傑作で、これまで五回入賞されました。今回は見事「優秀賞」に輝きました。この作品は、台風の接近に、幼少の頃のお父様との思い出が鮮明に蘇り、できあがったものです。短歌を通して、益々人生を謳歌されることを心から願っております。(施設職員)
九十を過ぎても株を買ってます頭を使い楽しくかせぐ
:檜垣綾子(95歳 愛媛県)
まさか、この様な賞をいただけるとはびっくりですが、大変嬉しく思います。九十歳を過ぎても、毎日、新聞や電話で株価をチェックするのが楽しみで、それが私の生きがいとなっています。これがあるから、今でも元気で過ごせています。結構、儲けているんですよ!
シャワーの湯かけられるたびこそばゆいこの頃若くなったのかしら
:竹中ミツエ(90歳 福岡県)
大病もせず、一人暮らしができるのは、子どもや配食とデイのお陰です。週5日のデイの日は、いつも楽しんでいます。シャワーをかけられると、つい笑いが出て「こそばいー」と言ってしまいます。「あんた私をいじめよるとやろ」と冗談を言いながら、私もいじめています。これからも若さを維持し、「こそばいー」と言っていけたらと思います。
耳朶(みみたぶ)に黒子(ほくろ)があると金持ちになれるといわれ拝まれにけり
:松熊マスエ(96歳 福岡県)
積極的にリハや作業療法、レク活動に参加され、自分が思うように動けないと「ああはがいい、はがいい!」といつもの口癖が。短歌はお友達に言われたことをそのまま詠まれました。以前、「宮崎に行けたらいいね」とおっしゃっていましたが、身体をこわされ、今回授賞式に参加ができず、悔しい思いをされております。(施設職員)
いいですねぬりえはいいね色ぬりいいが自分の名前思い出せない
:黒髪シマエ(99歳 佐賀県)
職員さんに頼まれて考えたのですが、どがんとば(どんな事を)書いたのか、もう忘れとりました。私は毎日ぬり絵をしておりますが、とても楽しいです。時々、自分の黒髪という字を忘れてしまい、がっかりする時がありますが、それでも毎日楽しく生活しています。これからも気分転換に色々な事をして楽しく生活していきたいと思います。
ボタン花つつじの花とにらみあい軍配持たぬあやめの花は
:内藤重利(93歳 熊本県)
九十三歳になって素晴らしい賞をいただきありがとうございました。伝承遊びが子どもの時から好きでした。服のポケットには、いつもナイフが入っていました。これからも短歌も詠んでいきたいと思います。
長老の皆に囲まれ若がえり今から咲かす婚活の花
:福田伸人(89歳 熊本県)
私の短歌が選ばれて、天にも昇る気持ちです。デイサービスを利用して感じた気持ちを詠みました。これからも一日一日を大切に楽しく過ごしたいと思います。
六十年の妻との別れ通夜に行く黒ネクタイがうまく結べず
:鎌田泰典(94歳 宮崎県)
妻に先立たれて「もう君はいないのか」という喪失感にはじめて気づく。退職以来ノーネクタイの気楽さに慣れてしまっているが、今日の通夜には、黒ネクタイをきちんと締めなければならない。ところが、頭と手がどうかなっていて、し慣れたはずの動作がどうもうまくいかない。苛立ちながら、恐怖に顔色を失い、鏡の前に立ちすくんだ。
デイケアで隣の婆さん耳掃除よか話を聞き漏らさぬ様に
:園田光二(92歳 宮崎県)
デイケアの休み時間に何となく隣の席を見たら、共にデイケアに同席されている女性の方が、耳のそうじをされていました。良い仲間との話や、健やかな日々の話を少しでも聞きもらさないように、とのことだったのでしょう。

〔佳作〕

白寿越え短歌のみちに誘はれて老化を忘れ友と楽しむ
:桑尾俊樹(102歳 北海道)
不良ババして来るからと友といて出口で笑う嫁に挨拶
:山本幾久代(79歳 北海道)
デイケアで笑顔の美女とリハビリし歩き軽やかまた若返る
:川村源三(93歳 青森県)
気がつけば我れ百歳になりにけり長き人生七転八倒
:安田スミ(100歳 秋田県)
長生きの秘訣は何と聞かれるとなんでも食べて笑顔で過ごす
:山田キミ(103歳 秋田県)
なが病めるわれの介護をなす夫の鬼の日のあり菩薩の日あり
:田嶋ヒサ(89歳 茨城県)
卒寿でも若きイケメンの職員とハイタッチして心ときめく
:木村桃子(90歳 千葉県)
田の水を照らす蛍は二人連れ我は一人でもの思いつつ
:中村久枝(90歳 千葉県)
いわしうりうろこもはいるこぜにいれ魚屋の母思い出す日々
:五十嵐きい子 (91歳 神奈川県)
青あおと青菜ゆでられもう一度透き通りたいあなたの前に
:松田勇子(80歳 石川県)
晩秋の空にくっきりそびえ立つ老いを知らない富士ぞ恨めし
:湯本良子(84歳 山梨県)
友恋し六十余年過ぎたるに学友の顔ルーペで見ゆる
:今井博子(84歳 長野県)
春うららみたらしだんごの夢を見るつくづくうらめし施設の規約
:松久一男(81歳 岐阜県)
ぬり絵してはり絵しててもはりがない昔のように草取りしたい
:渡辺ミキ子(86歳 岐阜県)
泉水に落ちし我をば助けたる父の足うら赤きを今も
:中辻百合子 (95歳 大阪府)
ベランダに雀チョコチョコ愛らしいお花の種はあげられないわ
:今川妙(102歳 兵庫県)
サッパリと汗を流して出て来たら鏡の中にアラおかあさん
:田嶋玉子(82歳 兵庫県)
幼子をあやすがごとく宥(なだ)められ九十三歳おだやかならず
:大森志津江(94歳 岡山県)
折込の広告の「すし」食べたしと翁は一日チラシ離さず
:土居於栄(97歳 岡山県)
双方の親を看とりて夫看とりケアハウスにて余生楽しむ
:友松年子(91歳 山口県)
スポーツはもうできないと思ってたやればできたよグランドゴルフ
:大黒ツヤノ(99歳 愛媛県)
歩行器を使わず杖を二本持ちみんな見る度宮本武蔵
:笹野智久(80歳 愛媛県)
年金を生命の綱の老い二人少ない額がまたも削られる
:益田繁雄(86歳 愛媛県)
大きチヌ釣り上げし日の腕力今はトイレでわが身を支える
:矢野和男(87歳 愛媛県)
九十路(ここのそじ)生く視聴障害もちながら手引く背を押す子に孫曽孫
:加地たま子(91歳 福岡県)
枚数の少なき服も組み合わせ次第でおしゃれ今日もバッチリ
:今藤子(90歳 福岡県)
「可愛いね」襁褓(むつき)替えつつ言いくるる目の届かない私のお尻
:塩谷末子(73歳 福岡県)
一葉の葉書に足りることなれど電話しており声聴きたくて
:田中巳智代(86歳 福岡県)
日帰りで行ってみたいな天国へ苦労あったが気ままな老後
:西村ツタ(92歳 福岡県)
風呂はいつ? 今日は何曜日? いつ入る? 待ち遠しくて毎日聞くよ
:樫澤クニコ(97歳 長崎県)
好きなもの肩のマッサージ、饅頭、孫の面会、きれいなお風呂
:木田隆(83歳 長崎県)
年重ね短歌が繋ぐメル友と日毎の交信命の糧に
:財津りつ(95歳 大分県)
朝早くチョットコイとさえずる声はいすぐにと言いながら足はトイレに走り込む
:坂本峰香(91歳 大分県)
戦時中たまの休みに潮干狩りアサリ見つめて気持ち休まりき
:佐藤守(88歳 大分県)
朝起きて顔も洗わず飯を喰うそのまま忘れ乗る送迎車
:末武一雄(89歳 大分県)
食べ物に詰まれば背に手を当てて呉れる友ありデイの昼飯(ひるいい)
:千原秀子(96歳 大分県)
「朝起きて探した入れ歯口の中」老いを逆(さか)手に川柳を詠む
:黒武者きみ子(98歳 鹿児島県)
荒い川流れにそいてうきしずみいつどこの瀬に流れつくやら
:荒川ツワコ(107歳 宮崎県)
過疎に住み過疎に老いたり今日もまた一人住いに光満ちあふる
:石原ウメカ(88歳 宮崎県)
何時の日も忿怒(ふんぬ)捨て去り仏顔まさしく香気好齢者(こうきこうれいしゃ)なり
:岩切光明(89歳 宮崎県)
我が恋は顔には出さぬ胸の内ひとには言わずひとり楽しむ
:垣原巳喜男(86歳 宮崎県)
長生きの秘訣の問いに禁煙と酒ほどほどに食は良く噛む
:倉掛晑三(101歳 宮崎県)
昨日と今日の境目も分からぬ程に永らえて夜々見る夢は笑顔の夫
:黒木ヒサ(96歳 宮崎県)
施設内人に迷惑かけぬようひたすら黙り黙々生きる
:児玉榮雄(91歳 宮崎県)
死ぬ事はゆめ思わぬと言いおりし夫は梅雨の夜明けに逝きぬ
:櫻井喜美子(91歳 宮崎県)
曽孫との筆談対話もいと楽しくずれる文字に思いをこめて
:渕脇安雄(88歳 宮崎県)
看護せしノモンハン事変の負傷兵ゆがみし顔を今も忘れず
:三角幸(95歳 宮崎県)
幼孫は片言いくつ覚えしや「ちゃま」と呼ばれる九十三歳
:守屋富美子(95歳 宮崎県)
還暦を過ぎし五人のいとし子よ母に先立つ勿(なか)れと祈る
:王林百合(91歳 台湾)
八十年毎朝コップ一杯の水飲みつづけ病を知らず
:藤田朝壽(91歳 ブラジル)

介護者の部

〔最優秀賞〕

病む妻の好きな熟柿(じゅくし)を届けたく木のぼりて捥(も)ぐ命がけなり
:前原一意(84歳 鹿児島県)
三年前心不全のため急死した妻は、熟柿が大好物でした。今も畑や庭先に熟柿を見ると亡き妻を思い出します。今回の入選歌は当時健在であった妻に手伝わせ、私が木のぼりをして、熟柿を必死に捥ぎ取った時の歌です。妻がひとりで食べ終えたことを思い出しています。生涯忘れられない歌になるでしょう。これからも実感のある歌を作りつづけていきます。

〔優秀賞〕

待つそして見守る着替えも洗面もトイレもお風呂もいやいや姫を
:山下裕美(46歳 京都府)
勤め先のグループホームで出会った、小柄で三つ編みのよく似合うご利用者様。何にお誘いしても、「いやや」の一点張りでした。でもご様子をしっかり見て、あれこれ工夫して言葉をかけると「うまいこと言いますなあ。ほなそうしましょ。」と、時々とてもいい笑顔になってくださったことが、今も忘れられません。
三度めの育休明けて戻っても馴染みの顔の変らぬ笑顔
:砂川里香(33歳 宮崎県)
私はデイに勤務しています。子どもを産み育休から職場復帰するたびに、利用者さんの顔ぶれも多少変化があります。初日は、少し雰囲気も変わった職場に緊張します。そんな中で、長年の顔馴染みの利用者さんからの「おかえり」の笑顔に、安心感を覚えた気持ちを今回は詠ませていただきました。
父さんへ牛舎の解体するなんて言えるはずなく施設を後に
:濱田数代(65歳 宮崎県)
多い時には、五十頭の牛を母と二人で飼っていた父ですが、脳梗塞で倒れ、牛舎はそのままになっていました。働き者で焼酎の大好きだった父ですが、今は車椅子生活です。入賞の喜びを励みに、これからも優しい顔で父に話しかけていけたらと思っています。ありがとうございました。

〔佳作〕

ふと気付く笑って話すおばあちゃんさっきの話と言うこと真逆
:亀井香織(21歳 山形県)
風呂嫌う服脱がせるのに一苦労湯船につかれば出る事拒む
:平野節子(61歳 埼玉県)
お互ひにするとされるを代はりたき折もありけり老老介護
:高岡勉(74歳 岐阜県)
ホスピスの窓から見えた大文字今年初盆姉を迎へん
:山本佳子(71歳 愛知県)
介護にてベテラン人や去ってゆきいつの間にかにベテランの吾
:野中泰佑(34歳 高知県)
認知症胃瘻の妻と何時までも離れたくない一蓮托生
:加藤民應(87歳 宮崎県)
寝たきりの祖父の寝顔にふと願ういつかわたしのはなよめすがた
:坂元優衣(19歳 宮崎県)
トロミ食代わりに出したネッタボは詰まることなく見事おかわり
:高崎正行(51歳 宮崎県)
戦中を昨日の如く語るひとに昨日のことを問う検査あり
:田原公彦(57歳 宮崎県)
おしぼりに嫌がる姑の顔を拭きご褒美のように軽羹(かるかん)含ます
:又木康子(62歳 宮崎県)

ホームイベント開催報告一覧>平成27年度「心豊かに歌う全国ふれあい短歌大会」入賞作品紹介

copyright Miyazaki Council of Social Welfare. All right reserved.