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平成30年度「心豊かに歌う全国ふれあい短歌大会」入賞作品紹介

要介護・要支援高齢者の部

〔最優秀賞〕

トップページでご紹介の一首
百歳の母とふたりで車椅子なさけないのか幸せなのか:村方シヅ子(84歳 宮崎県)
私は黎明荘にお世話になり六年近くになります。同じ入居者の中に百歳になるお母さんと、八十歳になる娘さんが共に車椅子で仲良くしていただいています。毎日見ていますので、その事を短歌にしてみました。それだけの事なんです。認めていただきびっくり感謝です。ありがとうございました。

〔優秀賞〕

トップページでご紹介の一首
人生ってこんなものだと今朝思う生きるも死ぬもどちらも希望
:五木田恵子(94歳 千葉県)
この度は思いもかけぬ賞をいただき、大変嬉しく思っています。ありがとうございました。(三女)
丸三年「ベッド」に伏せる吾が妻に添ひて寝たしと思ふことあり
:平澤英一(95歳 新潟県)
今回私の様な者まで賞をいただき、感謝致しております。早速帰り一番に家内の佛前に供えさせていただきます。次に私事ですが、五年前に家庭医に肝臓がんと診断され手術の上一年間の病院生活、その後現施設に週三回送迎していただき御世話になっております。介護士さんに迷惑の掛け通しで申し訳ないです。介護士さんは神様です。
施設にて自分が二人居る様な動きが鈍く別人の様な
:樋本晏宏(79歳 長野県)
まさか受賞するとは思わなかったので、入賞したと聞いて、喜びで涙が溢れて、人の前でタオルを持って来る前に涙がこぼれてました。動ける時の自分と、動きが鈍くなってしまった今の自分。自分の動きが鈍くなり、人の世話になっているのが悔しい。こんなつたない歌を評価してくださりありがとうございました。
ホームにて笑いを込めて話すときいのちのことには互いに触れず
:石田進子(82歳 静岡県)
老々介護の中、私の入院で主人が施設に入り、夫を残しては逝けないと思いつつ、笑顔で主人と面会していました。三年続いた入退院中に主人を見送り、私が施設に入り同時に短歌を始めて一年が過ぎました。詠う事で病気の不安や寂しさが和らぎます。賞をいただき驚きました。夫の良かったね、の声が聞こえます。ありがとうございました。
あれも駄目これもするなは云わないで小さな役割老いの幸せ
:脇本鶴子(86歳 徳島県)
まさかの賞をいただきありがとうございます。超高齢化時代、家族に大切にされ何もしないでいると駄目になる一方です。残存機能を活用し、少しでも役に立つ様に頭も体も使い錆びつかせない様に最後まで無事(まめ)に過ごしたいものです。自分が出来る事の幸せを感じています。宮崎の青い空を思い浮かべて!!
失敗をしても同じ日ゴキブリを殺す力は残っています
:渡部サイ子(87歳 愛媛県)
デイサービスから帰ってきた母が何時になくしょんぼりしておりました。「失敗した」と一言。今朝、穿いていったズボンとは違っていました。それでも、その夜見つけたゴキブリを丸めた新聞紙で叩き潰したとのことでした。母・渡部サイ子は、現在入院中です。受賞を大変喜んでおります。ありがとうございます。(長女・岡本秀美)
デイ通ふ僕は十七回も手術した傷だらけだと笑つて今は
:山崎政信(88歳 福岡県)
この30年の間、数えられない程の病気や怪我または大事故。三途の川を何度渡りかけた事か。今は休み休みで10メートルから20メートル歩く事が出来ており、週5回のデイ通いを生き甲斐としています。工作や塗り絵等を身体と相談しつつ楽しんでいます。作品はほとんど皆さんにプレゼントしています。生きている身体に感謝の日々です。
病妻に「エリーゼのために」を聞かせたく八十五にしてピアノを習う
:尾堂昭雄(87歳 熊本県)
闘病中の妻を励ますため、妻が好きなピアノ曲「エリーゼのために」を弾いて聞かせたいと思い、ためらいもありましたが音楽教室でピアノを習い、良き師にも恵まれて二年目に録音して聞かせる事ができ、大変喜ばれました。しかし、まだまだ練習しなければならないと思っています。この度の思いがけない賞に感謝いたします。
父の日に贈られてきしネクタイのモダンな模様老いを許さず
:齊藤正(91歳 大分県)
まさか入賞するとは思ってもいませんでしたのでびっくりしました。娘から送られてきたネクタイの模様がハデで若すぎると思いました。しかし、自分もできるだけその若い気持ちを大切にして頑張ろうと思い歌にしました。今年一月より三度の入退院を繰り返していますが、これからもこの入賞を励みに歌を作り続けていきたいと思います。
妻は呆けいやとは言えぬ丸投げの家事や買物今は生き甲斐
:原岡利徳(93歳 宮崎県)
五年ほど前、帯状疱疹が元で妻に認知症状が表れ、急きょ家事一切を私にバトンタッチ。核家族では逃げられません。妻の面倒や毎日の食事に思案しながら、何とかやってきました。今では何の趣味もない私には唯一の生き甲斐に感じています。みんな自分のためだと思って毎日感謝の気持ちで暮らしております。二度の入選うれしく思います。

〔佳作〕

百すぎて定めし命(みょう)を生きる今ただひたすらに家族に感謝
:明石チエ(104歳 秋田県)
金メダル家(うち)の嫁さん世界一輝く笑顔百点満点
:飯澤ハル(95歳 秋田県)
おじいさん不安な気持ちどうかして先に逝った愛しき夫(ひと)よ
:太田セツ(94歳 秋田県)
更年期障害かなとの診察所見超傘寿の身でもそうなのかしら
:庄司志保(82歳 秋田県)
不可思議は夢で素直に歩きおり手足のしびれ何処にきえしか
:恩田つね(95歳 群馬県)
踊りやめ三味線床にそっと置き望み豊かにオカリナを手に
:岩上カヨ(92歳 千葉県)
年を取り遠い昔にもどれたら八方美人がいいですね
:渡辺春江(89歳 千葉県)
初めてのオムツ使用はずかしい汚れた時の頭まっ白
:清水孝(78歳 東京都)
加茂川の栗の裾野の岩ノ村ともに学びし友よいづこに
:菅家フサ (102歳 新潟県)
日が昇る心晴ればれすがすがし両手合わせ願いは一つ
:林アキ(99歳 富山県)
亡き夫(ひと)の二夜続きの夢枕和服姿は生前と変わらず
:長谷川みつ子(92歳 福井県)
大根葉細かく切りて塩を振り熱いご飯でいただくと刺身の味がする
:内川文造(103歳 長野県)
夏のよい三歳(みとせ)はぐくみ月下美人見るまにしぼむ命はかなし
:赤松美代子(100歳 愛知県)
ミニトマト今年のお初いただいてホホエミカエス オホホノホッホ
:海津武秋(94歳 三重県)
延び過ぎしきゅうりの手入れ精を出す夕焼け空を妻とながめて
:谷本隆俊(91歳 三重県)
ばあちゃんについて行くよと駄々こねるひ孫可愛し三つ編ゆれて
:杉木溌子(91歳 大阪府)
老いにつれ恙無しやと問いくれるいくさ忘れぬ元兵士より
:爲末富江(98歳 大阪府)
独り居の窓を過ぎ行く救急車賀状の筆のしばし動かず
:戸田文江(96歳 兵庫県)
今言うて又言いよるんか言わんといてそれがわかればくり返さんものを
:前田かず子(92歳 兵庫県)
ほろ苦き茶をたてくれし夫の面一人の卓に又よみがへる
:伊喜利初子(91歳 和歌山県)
百均の種でも立派な夏野菜匠の技(わざ)と自画自賛する
:長野清己(78歳 和歌山県)
痴呆気の叔母をためさむと口三味線弾けばつばを手につけ安来節
:北野敦敏(75歳 島根県)
補聴器もこれが最後と注文の電話きこえず笑ふ他なし
:中村美重子(92歳 山口県)
川柳と俳句と短歌のまぜご飯思いのままに作る楽しさ
:藤本喜美江(95歳 山口県)
ひと休み『老いて歌おう』本よみて心なごむや青葉の小陰
:水原富子(89歳 香川県)
大笑い二人(ににん)羽織でしわ増えた冥土の土産福来てうれし
:松木豊子 101歳 高知県)
あやまたず夫に巡り会いし事老いて思えばそれだけで良し
:岡本マサミ(94歳 福岡県)
Tシャツの絵はバスケット気持ちのみ若くなるとも足は走れず
:高津壽(85歳 福岡県)
私の乳は何所へといったやら捜索願いだしましょうかね
:松熊フジ子(97歳 福岡県)
助さんや格さんばかりが活躍の映画眺めて暮らすのどけさ
:木本三郎(103歳 長崎県)
このごろは足がいうこときかないのしっかりしてと手が尻たたく
:松﨑靜子(90歳 長崎県)
たいようをのみこむごとくしんこきゅうこころからだもわかばのごとし
:古閑良一(84歳 熊本県)
返事せぬテレビ相手の日々多くこれではだめだと外出て歩く
:宮成幸子(88歳 大分県)
大根と厚揚げ煮込むその間おり鶴を折る千羽になさぬと
:久保千代(97歳 鹿児島県)
探し物出て来た時のあの喜悦高齢(とし)に賜わる特権ぞかし
:岩切光明(92歳 宮崎県)
年老いて足をすべらし骨折すあまりの痛さに口まですべる
:大内田昻久(91歳 宮崎県)
思ひ出の一番は延岡空襲鐘の音ききつつ燃える家消しき
:太田喜代子(104歳 宮崎県)
明日死ぬ明日は死ぬと思うけどこげんされるとなかなか死ねん
:大保文枝(103歳 宮崎県)
雨の日は亡き母思う目に浮かぶやさしい笑顔いくつになっても
:児玉シヅ子(104歳 宮崎県)
むすめたち小さいころの思い出は座敷にすわりお人形あそび
:佐々木ハツネ(103歳 宮崎県)
百歳まではガンバロと共に誓った親友の我より先に黙って逝くなり
:椎ヨシコ(99歳 宮崎県)
ホームにて我が子の足音覚えたり寝たふりすれば髪なぜて帰る
:杉田樹子(96歳 宮崎県)
滑るなよとまった俺の禿げ頭居心地いいかハエがチューを
:園田睦康(89歳 宮崎県)
世のおかげ百歳を生きいつの日かおだやかなれと日々祈る「感謝」
:福澤サヱ(100歳 宮崎県)
枕もとに声かけくるは夫かしら娘に起こされて仏前を見る
:松野テル子(93歳 宮崎県)
まひの息子(こ)を残して逝(い)けぬ母なれば一日(ひとひ)を延ばす気力で生きる
:溝上カズ(91歳 宮崎県)
頼まれて年甲斐もなく腕まくり現職気分六法を見る
:溝邊昂(90歳 宮崎県)
なつかしと軍歌楽しむ媼あり吾(あ)は戸惑いて孫らを想う
:宮田治子(87歳 宮崎県)
宝くじ当たるといいなこの世の夢ナースにお礼と電動車イス
:山元次信(77歳 宮崎県)
夏空にひこうき雲がほぐれゆく絶食の身はおきざりのまま
:吉川信子(77歳 宮崎県)

介護者の部

〔最優秀賞〕

男手におむつ替えおりわが母の目にはかすかに涙にじむも
:杉田一成(71歳 宮崎県)
妹とわたしは交替で、実家に住む九十一歳の母と寝食を共にし、食事や風呂、洗濯などの世話をしていました。平成二十九年歳末、母は腰が立たなくなり、おむつを着用。介護が素人のわたしは、朝必死でおむつを交換。交換する時、母は何も言わず、目に涙をにじませていました。寡黙な母の複雑な心境を思ったのです。

〔優秀賞〕

マスクはめ具合悪そなおじいちゃん風邪かと問えば入れ歯なくされ
:唐木直子(53歳 静岡県)
デイサービスを利用してくださるお洒落で陽気なそのお方。ある朝マスク姿で元気のない様子が気になって声をかけると「入れ歯をなくしてしまってね」との答え。「それはお気の毒に」と言いつつ思わず二人で大笑い。介護現場では笑いや喜びもたくさんあります。そんな些細な笑いを詠んだ作品が受賞となり大変うれしく思います。
盲目の義母の食事を介助して口を開けろと指つねる妻
:黒木直行(75歳 宮崎県)
グループホームにいる義母は九十二歳。夏に別の施設にいた九十五歳の夫が死去。しかし義母は気が付かずじまいです。認知症です。そして盲目。職員の皆さんにはお世話になっています。せめて訪問した時は食事の介助をと思っていますが、やはり実の娘の妻はちがいます。口を開けさせようというのでしょうか。指をつねるのです。
だれんごつ母のくちぐせだれんごつベッドの母がだれんごつしな
:武ナミ子(77歳 宮崎県)
入賞の通知をいただき、びっくりしてます。以前母も佳作入選したことがあります。見舞いに行き帰りぎわの母の口ぐせは「だれんごつしな」でした。百五歳になる今はその言葉も少なくなりました。入賞した事を母にありがとうと言いたい。人とのふれあい、自然を詠っていきたいと思います。

〔佳作〕

つなぐ手のしわとぬくもり尊くて深みのある手に私もなりたい
:半田圭子(48歳 秋田県)
「先生」と私を呼ぶ利用者は私にとって人生の大先生である
:栗田茜(24歳 山形県)
耳澄ませ人生のぐち聴いたときおもわず出そううちにきません?
:田中弘子(73歳 大阪府)
「もういいの」「も少し食べる」「偉いなあ」食事介助はこの繰り返し
:松田容典(81歳 和歌山県)
フラミンゴのように片足もちあげて母にはかせるピンクの股引
:丸井友子(70歳 香川県)
庭に咲くカサブランカの一輪のその香をベッドの夫と分かちぬ
:加藤美恵子(80歳 福岡県)
病む母の罵る言葉逃げ出して耳ふさいでも心が痛む
:中本昌子(70歳 沖縄県)
「生きちょったと?」真顔で母は尋ねけり今までおれは死んでいたんだ
:赤澤孝(67歳 宮崎県)
おばあちゃんこんなに寂しいものなのねとても静かな一人の食事
:松葉ゆうか(18歳 宮崎県)
今年は移民史百十年と祭典を楽しみていし妻は去りたり
:梅崎嘉明(95歳 ブラジル)

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