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令和元年度「心豊かに歌う全国ふれあい短歌大会」入賞作品紹介

要介護・要支援高齢者の部

〔最優秀賞〕

先逝きし父と母とはどうしている信じられない吾百歳
:大畑シツエ(99歳 宮崎県)
父は60代で、母は99歳で、この世を去りました。いつの間にか私も100歳を迎えることになり、母の命を貰ったんだろうと感謝しています。自分の人生を振り返りながら、父も母も先に逝ったけど、あの世ではどうしているのかなぁ、私はどうなるのかなぁという気持ちで作った歌です。

〔優秀賞〕

介護度3百歳迎える小指にてパソコンを打ち会報綴る
:石井美奈子(99歳 千葉県)
白寿の年、初めての応募で入賞し、大変驚いています。私は要介護3。通っている介護施設の職員様より教えていただいているパソコンで、三年前より毎月一回、会報を発行しています。この齢になって、記事の内容を考え、パソコンを打つのが大変楽しみです。小指を使うのは、家業の麹屋で指を酷使し、ごつごつの太い指になったからです。
老後にも老後があるとさとる身の長きを思い写経になじむ
:梁池三千子(83歳 千葉県)
娘が介護施設に勤めていて、いろんな御老人の話を聞きます。私は八十三歳。今後の事を考えると、いつどうなるか誰にもわからず、ピンシャンころりを願いながら、ベッド生活が何十年となるかもわかりません。そんな事を考え、この一首になりました。
トップページでご紹介の一首
老いて今ひろった小さな恋の花有効期限過ぎぬ間に咲け
:西出照子(88歳 石川県)
自作の中で一番お気に入りの歌が入賞し、感慨無量です。何事にも機会を逃さず、常に人生これからという思いを恋の花に例えました。思いを寄せる相手に勇気を出すように、若い気持ちを持って、歳に負けず日々挑戦し、楽しく過ごしたいです。これからまだまだたくさんの花を咲かせます‼ ありがとうございました。
トップページでご紹介の一首
話して安心したのにまた不安何がなんだか何かさみしくて
:石本町子(96歳 長野県)
昔よりも出来ない事や忘れる事が多くなっています。お手伝いをしてもらわないと身の回りの事が出来なくなってしまい、周りのかたに迷惑をかけていると思います。「迷惑じゃないですよ。」と皆さん言ってくれますが、迷惑をかけていることが申し訳なくてどうしたらいいのか、また悩んでしまいます。
予約なし家賃もなしの燕さんそんな施設を探してきてネ
:西島善子(92歳 奈良県)
まさか受賞するとは思わなかったので、入賞と聞きとてもうれしかったです。毎年毎年、私宅におとづれてくれた燕さんありがとう。来年もまたずっと来てくださいね。この十一月三日主人の三回忌をします。子、孫、ひ孫やたくさんの人が集まって来てくれます。いいお知らせが出来て、ありがとうございました。
食べたいなグリコのキャラメルぼんたん飴冷たいビールも飲めたらいいね
:薄幸雄(95歳 福岡県)
此度の受賞、真に光栄に存じます。二年前緑内障の為盲目になり、何時も丁寧に介護して頂く「けんじえん」の皆様に感謝しています。少年の頃からグリコキャラメルやぼんたん飴が大好きで、食べる度に当時を偲んでいます。また、青年期の猛暑の夏、キンキンに冷えたビールの喉越しが忘れられず、若かりし時代を思い起こし、この歌を読んでみました。
われ選(え)りし柔らか靴を履く夫が歩数を伸ばす一・二・三歩と
:長尾之子(87歳 福岡県)
事は昨年のゴールデンウィークに始まりました。口数の少ない主人に気が付き病院へ。早かったお陰で脳に小さな血栓が三つ見つかり、右足が少し悪くリハビリ病院へ移りました。軽くて柔らかい靴を求めて来ましたら、とても喜びスムースにリハビリが出来ております。退院後二人で施設でお世話になっております。ありがとうございます。
職員の目艶(めつや)髪艶(かみつや)眉艶(まゆつや)を「きれかねぇ」ほめて始まる良き日
:平川スミ子(107歳 長崎県)
被爆する前から保健師として働いてきました。職員が「よいしょ。」と私を車椅子に乗せた後、しゃがんで靴を履かせてくれる。その後、私を見上げて微笑まれたら、挨拶代わりに。私の職業柄か?若さへの羨ましさか?二年前佳作で二度目の応募。明治に生まれて、令和の時代で賞をいただくなんて。これからも感謝して過ごします。
かんがえておもってみてもでてこないそのていどですまりえさん
:長倉真利絵(88歳 宮崎県)
デイにお世話になって三年になります。耳が不自由、手足が不自由という私に常に慈愛に満ちた眼差しで接して下さる職員の皆様に恵まれ感謝しております。短歌の知識のない私が一生懸命考えた拙い一首にすぎません。選んでいただき、驚きと同時に嬉しく思っております。これからも元気にデイに通いたいと思います。
物音も少なくなりし老い住まい夫のクシャミに二人居の安堵
:渡辺悦子(86歳 宮崎県)
老いの日常は静かなものです。六十余年も一緒に居ますと会話も、あ・うんですんでしまいます。一日の大半は夫も私も自分の趣味に向かい合って一人の世界です。そんな時のクシャミです。これが響くとなぜか二人で居る幸せと安堵を感じます。この先も穏やかな日々が続きます様願っております。支えて下さる多くの方々に感謝です。

〔佳作〕

リハビリは嘘つきません継続で回復うれしすごく嬉しい
:大澤ミヱ子(85歳 北海道)
来た道を語れば永し百余り今が幸せ心静かに
:明石チエ(105歳 秋田県)
書く度(たび)に字も老いゆく老婆の便り参る読めぬと笑う孫たち
:佐藤蓉子(84歳 福島県)
癒ゆるなき病にあれど帰りたし赤城の山の見ゆるわが家
:深澤曻(84歳 群馬県)
あと幾年新しい財布で生きるのか保険証診察券きちんといれて
:石田満里子(93歳 埼玉県)
飛びおりてはずみ歩きの子雀に転ばぬように言われいることつぶやいており
:齋藤栄子(91歳 千葉県)
一人じゃないいつも心にひめているホームの友の温かな心
:杉下信子(91歳 神奈川県)
「隆子さん今日もしっかり生きましょう」吾が身にかける朝の一言
:白須隆子(101歳 山梨県)
施設でのカラオケ歌う百歳ら古き歌まで総なめにする
:日置智恵子(85歳 岐阜県)
独り居の詐欺の電話におろおろしガチャンと切って胸なでおろす
:酒井清美(93歳 京都府)
許されるうそもあるべし褒め言葉よろこぶ顔みて吾も華やぐ
:林敏子(88歳 大阪府)
百四歳一人で住むとケアに来ぬ私もまだまだ負けてはおれぬ
:長浜紀子(96歳 兵庫県)
新天皇の即位となりて元号が令和となりぬ平和を祈る
:松下多美子(93歳 兵庫県)
亡き夫の常纏いたるセーターの毛玉取りつつ一世を偲ぶ
:伊喜利初子(92歳 和歌山県)
外食で色々食べたほやけどね施設の食事がもっとおいしい
:中村テイ子(83歳 和歌山県)
目には蚊を耳には蝉を飼いならし足は歩行器それでも生きる
:小澤ヒロ子(98歳 島根県)
わが跡を継ぐ者のなき梅を捥ぐ終の住処を施設と決めて
:浅上薫(87歳 山口県)
六十年一人で育てた五人の子みんな元気なばあちゃんじいちゃん
:池本タカノ(98歳 山口県)
はじめてのマニキュアぬりぬ昼食の箸がころがる九十三の私
:中村美重子(93歳 山口県)
思わずもらした「ずんだれとる」の方言がスタッフに通じ大笑いする
:福岡孝子(81歳 山口県)
なる様にしかならないと椅子に寄り見慣れた里山眺めておりぬ
:松藤静枝(93歳 山口県)
失明に生きる意欲の薄れたりされどこの人生愛する他なし
:大川俊昭(88歳 福岡県)
様々な過去すてし人集まりし老人ホームに昼餉のチャイム
:木下ウメカ(90歳 福岡県)
被爆した父の体を思い出し平和な今を見せてやりたい
:坂本直子(82歳 長崎県)
満月の光差し込みベッドまで自然に抱かれて眠りに就く
:峰松易惠子(94歳 長崎県)
泣きたくなるほど厳しく教えてくれたメール今は役に立ちよろこびに変る
:今村ミエ子(94歳 熊本県)
坐らせて妻の長髪洗う時鏡に見せるほほえみの顔
:尾堂昭雄(88歳 熊本県)
難病のパーキンソンで自由なし心の自由ただひとつあり
:小堀信子(78歳 熊本県)
若い頃思ひ出させる舞扇二度とかえらん我が舞姿
:山本セイ子(94歳 熊本県)
デイケアに「何を召しますお母さま」あれこれ迷う朝のお出かけ
:伊豆野照(99歳 鹿児島県)
片麻痺も二十二年付き合えば料理洗濯なんでもやるよ
:石川サダ子(80歳 宮崎県)
ベェーと出すお口の体操無心なり周り見まわし笑顔はじける
:岩切恭子(91歳 宮崎県)
半袖になった途端に腕を見て「この皺すごい」と言われ又長袖に
:枝本佐和子(96歳 宮崎県)
夢のよう九十二になりぬ今の今喜ぶ事で我が身助ける
:大内田昻久(92歳 宮崎県)
退院し我が家に帰れば子供らが赤飯炊いてむかえてくれる
:大野エミコ(99歳 宮崎県)
我が体に触れたしと云う逝く人を拒みし我を今は悔いあり
:大山伊都子(84歳 宮崎県)
電話ベル急ぎ足で近よれど一歩遅れて無言の電話
:甲斐イネ(102歳 宮崎県)
タイピストだった昔の思い出は今も私の宝物です
:甲斐キヨミ(97歳 宮崎県)
老美(ろうび)とは辞書にあらずと云う人も心美人に勝るものなし
:甲斐千恵子(80歳 宮崎県)
想い出は娘と旅をした事ですもう一度神戸に行きたいな
:佐々木ハツネ(104歳 宮崎県)
毎日を何をしてると友が聞く銭の勘定とうそぶいてみる
:寺田カオル(87歳 宮崎県)
みちのくに激震三度遭ひたるもこの地に移りて支へ受け生く
:戸部恵美子(96歳 宮崎県)
朝起きてカーテンあけると海が見ゆただそこだけが私の世界
:日髙キシエ(98歳 宮崎県)
牧水が母に捧げし鮎の味いかな味かと耳川沿い行く
:日高淑子(89歳 宮崎県)
ま夜中に一番熱(あたた)かいのは便器のべんざだこれが一番らくでした
:松川朔郎(93歳 宮崎県)
メールきて奥さんの誕生日思い出すあきれたぼくをわれ思う
:宮下秀明(80歳 宮崎県)
部屋にて寝ころびながら手ぶらぶらゴキブリみたいな体操をする
:森本クニ(95歳 宮崎県)
デイの男性(ひと)長生き支える恋の病どしゃぶりだって今日も行く
:安田貞子(95歳 宮崎県)
夫婦合はせ百八十歳に手を握り肩を寄せ合ひ夕焼け賞づる
:黄培根(93歳 台湾)
日本をまだ見ぬ嫁と息(こ)に乞はれ八十五歳来るには来しが
:上妻博彦(86歳 ブラジル)

介護者の部

〔最優秀賞〕

七夕に父の写真と会へる母「この好男子どなたさまか」と
:三ヶ尻恭子(75歳 宮崎県)
グループホームにいる母は九十七歳。友だちと母のある日の会話から、母が父の名前はわかるけど顔が浮かばないことがわかりました。そこで、七夕に父の六十代の写真を見せたところ、「これどなた?えらい好男子だね。」と言われたことに少し驚きを感じた時の歌です。母が元気で穏やかに過ごせるのは、介護の方々のお陰です。

〔優秀賞〕

寝たきりの夫に頂く金一封米寿祝の喜び哀し
:和田静(87歳 東京都)
開封してびっくりいたしました。私は思いのままを三十一文字につなげただけでしたのに、評価して下さいましてありがとうございました。八十九歳で遺影となりました夫に早速語りかけました。受賞式に行けなくて残念ですが、今年の十二月は私の米寿の誕生月。うれしさとよろこびは生きていく原動力になりました。
面会の息子に見せる母の顔日頃のわがままどこに消えさる
:加納公子(55歳 愛知県)
グループホームの利用者様、日頃は心に感じた事や思った事を言葉にされます。そのかたが息子様との外出後に一言。「私うどんは好きじゃないけど息子が食べたいって言うから食べてきた。」と。でもその表情はとても嬉しそうで息子を思う母の顔でした。これからも仲の良い親子でいて欲しいとの願いを込めて読んだ作品です。
つめの中泥があるのが祖母らしいその手で作るおふくろの味
:嶋田純(18歳 宮崎県)
亡くなった祖母は、働き者で料理上手でした。私が祖母の家に行き、玄関のチャイムを鳴らす時はいつも祖母は台所で私たちのための料理を作っている最中でした。「よく来たね。」と言って菜箸を持って出迎えてくれる姿や、台所に腰を曲げて立ち、料理している姿が今でも思い起こされます。

〔佳作〕

「もう私ポンコツや、ねっ!」老いし母私に念を押してきにけり
:藤野晴子(51歳 京都府)
おむつ投げ自分ですると母は言ふ娘の私「ごめんね」と言ふ
:立石洋子(77歳 兵庫県)
ひ孫抱く大正生まれの笑顔見て大きく育てと令和に願う
:尾﨑利康(39歳 愛媛県)
何時の日か間違い生ずると怯えて行う吾や服薬介助
:野中泰佑(38歳 高知県)
「すみません」他人みたいに言う母に「どうしまして」と吾も応える
:冨士田節子(68歳 熊本県)
足腰が痛くて何もできないと踏んばる足の力強さよ
:村上愛華(25歳 熊本県)
ごめんねと申し訳なく涙するあなたは何も悪くないのに
:鐙れいな(19歳 宮崎県)
母の背を流す度に思い出す幼いときに洗われた髪
:上籠重子(46歳 宮崎県)
いつの日も歳はいらないと言うけれど歳取り自慢の敬老会よ
:平原直子(53歳 宮崎県)
病室の朝日浴びたる母の顔赤ちゃんの様光り輝く
:松崎喜美子(65歳 宮崎県)

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