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ホームイベント開催報告一覧>令和2年度「心豊かに歌う全国ふれあい短歌大会」入賞作品紹介

令和2年度「心豊かに歌う全国ふれあい短歌大会」入賞作品紹介

要介護・要支援高齢者の部

〔最優秀賞〕

スカーフをあれこれ迷う初夏の朝その煩わしさが私は好き
:伊豆本千佐代(89歳 宮崎県)
若いころからお洒落をする事が好きです。中でも一枚で印象を変えられるスカーフが好きです。あれこれと迷いながら装いがぴったりと決まった時嬉しくなる気持ちを詠みました。この歌が最優秀賞と知り、初めは不思議な感じでしたが、日が経つにつれ実感が湧いてきました。
また歌心が芽生えて短歌を作り始めるかも知れません。

〔優秀賞〕

トップページでご紹介の一首
朝(あした)には母親のかほ夕べには恋人さながら若き介護士
:深澤曻(85歳 群馬県)
高齢なれど健康には些か自信のあった己が、病に倒れ入院生活を余儀なくされ、寝たきりの状態となってしまった。その後、リハビリのため現在の施設の世話になり入所、通所を経て一年七か月、寝たきりの生活から車椅子、歩行補助器、一本杖と回復した現在、施設スタッフ一同の親身も及ばぬお世話に感謝の意を込めた一首である。
トップページでご紹介の一首
すきなもの食べてすきに生きなさいサジなげられたかはげまされたか
:石田満里子(94歳 埼玉県)
平成二十六年に賞をいただいた短歌は『加齢にはつける薬はありませんやさしさという処方下さい』でした。それから六年たったでしょうか。
介護保険にかかわるサービスを目いっぱいいただいて感謝しながら生きつづけています。サジをなげられたわけではありません。はげましていただいています。
プロポーズと読みてしまいしプロスポーツ老のまなこは日常茶飯事
:浅川とみこ(82歳 埼玉県)
白寿を目前にして母は旅立ちました。その母も毎年応募して居りました。「門前の僧・・・・・」で私もこの十年近く応募させて頂いて居ります。老の施設にお世話に成りまして十余年。毎朝新聞を読むのも楽しみの一つでございます。時折読み違いを致しまして自分で吹出してしまったり・・・それを”みそひと文は”に致しました。
腎抜いた膀胱も抜いた毛も抜けた性根も抜けた吾は抜け殻
:松本隆市(103歳 徳島県)
私は齢己に満百三歳余と相成り、何時妻や父母の待って居る処へ行けるかと思って居る処で御座居ます。此の度私の駄作が入賞の栄を得て冥土のみやげと相成るとの報せ、誠に嬉しく存ずる処で御座居ます。私事戦時中は三度の應召にて満州国虎林駐屯致して居りました。現在は、施設のお世話に相成って居る所で御座居ます。
珍しくデイの入浴夫婦にてお願いしますと少し恥ずかし
:谷口正義(85歳 福岡県)
最初は夫婦別で入浴されていましたが、職員より「ご夫婦揃っての入浴はどうですか?」の問いに、奥様が「一緒にいいよ」と言われご本人も恥ずかしそうでしたが、ご夫婦一緒の入浴となりました。職員が「いいですね」と声を掛ける度に顔を真っ赤にされていました。
入選のお知らせが四十九日法要の前日でした。
目も見えず耳も遠くて二十年脳トレ暗算できるよ自慢
:池田テル子(99歳 熊本県)
デイにお世話になり十年になります。脳トレや歌は楽しいですが短歌を作るのは苦手です。そんな私が入賞した事は私も家族も大変驚いてます。職員の皆様が言葉を引き出してくださったお蔭です。「まだまだこれからも、がまだして行くばい」と自分に気合を入れました。
この度は、ありがとうございました。
顔に似ず心やさしい人だった夫のパンツでマスク作る日々
:斉野信子(86歳 鹿児島県)
必ず退院して帰ってくると信じて用意していた、新品の夫のパンツが不用となり、ハサミを入れてマスクを作る日々を過ごしていた中で、入賞したと聞きビックリしました。柄が良いので鏡を見ていると、「もう少し若ければね~」と冗談を言う夫の声が聞こえた気がして、「やっぱり頑固な人ね」とガクッと苦笑いをした所でした。
風呂上り鏡見つめてメイクアップ「あなた綺麗よ」互いに褒め合い
:漆野コウ(93歳 宮崎県)
九十を過ぎ段々と外に出ることも少なくなった私には、週三回のデイケアに通うのが何よりの楽しみです。中でも仲良しの友人らと入るお風呂は、ワイワイと賑やかなひと時です。この歌は、そんなお風呂上りの脱衣所の、いつもの様子を歌った歌です。誰も褒めてくれなくなった今は、自分で自分を励ます日々です。
てにゃわんがまこつはらたつこの身体仲良くしたい不自由さと
:浦ミツ子(90歳 宮崎県)
この度の受賞に、本人は「まこつね」とビックリ。家族もデイの仲間も大喜びです。一生懸命働き子育てし年を重ね身体が不自由になり、デイを利用する事になりましたが、身体の不自由さを受け入れられない様子があった為、日々対話していくなか心の思いを短歌にしました。
思いを言葉にした後は、身体を労り楽しみ過ごされてます。
さあちゃんと見知らぬ人の名で呼ばれ成りすまし居り私はさあちゃん
:福田圭子(87歳 宮崎県)
施設で初めて会った見知らぬかたにさあちゃんと親しげに呼ばれてびっくり致しました。他の人達が違うよと言われてもけゞんな顔、昔からよう知っとるのよと主張される。私が否定するのもお気の毒で、なりすましを決めました。今では足にむくみのある二人なので足を台に高く伸ばし、おしゃべりしているノーてんきなお二人さまです。

〔佳作〕

コロナ禍で面会できても戸を隔て身振手振で元気よと笑みて頷く父と娘よ
:工藤純江(83歳 宮城県)
縫い物を任せられると嬉しくてわたしもあなたもありがとさま~
:笠原京子(94歳 山形県)
七夕に昔の彼と会いたくて水玉模様の浴衣を着ます
:新田英子(86歳 福島県)
日の如く心やさしき介護士の当てるむつきに安き寝につく
:前澤韶(96歳 茨城県)
むかし見た「カサブランカ」のロマンスに胸はときめく卒寿の今も
:相模喜美子(95歳 群馬県)
うめいれしおにぎりいつつ海苔巻いておしゃべりしましょ小鳥のように
:鈴木ふみ子(88歳 群馬県)
車椅子たよる身となり思い出(いず)る戦野駈けしが夢のごとくに
:柳橋保(100歳 千葉県)
断捨離を子供等はする捨てよ捨てよとばかりに捨つるのである
:首藤志保子(90歳 千葉県)
過去わすれ現世わすれ椅子に生き病むことしらず笑む妻の顔は
:梅田喜作(95歳 東京都)
涼み台見合いと知って熱くなる忘れられない思い出かな
:山嵜忠範(94歳 東京都)
目がさめて今日も介護されるよりどなたか介護してみたい
:荒井かほる(88歳 東京都)
家族との会話はすべてオンライン笑顔まじえて激励し合う
:伊藤英雄(97歳 神奈川県)
窓越しに手と手合わせる夫婦愛コロナ終息願ってる
:伊東善治(83歳 富山県)
としかさねいくつになってもおわかいといわれるほどにあしどりかるい
:藤原すみえ(96歳 山梨県)
いねむりの国会議員「介護制度を知っていますか」「記憶にないね」
:滝京子(84歳 長野県)
マスク付けメガネをかけて嚥下体操がんばれど右と云う字が左に見える
:高橋好子(101歳 岐阜県)
さりげなくデイサービスに行く夫(つま)を送りて淋しひとりの昼餉
:福田眞木子(88歳 三重県)
永年の農の報はれ賞受くる小さくなりし妻と並びて
:阪田豊(94歳 京都府)
眼がさめて無言のあなた今どこに取っておいてね隣りの席を
:高橋ヌイ(90歳 京都府)
心不全妻のぬくもり手にかんじ生きかえった目にすっぴんの顔
:西田正年(92歳 大阪府)
萌黄色(もえぎいろ)に衣替えした竹の葉が睦月の風に身をまかせ居り
:吉田玉恵(94歳 兵庫県)
寝転んで遥かに遠い天空の世界遺産のマチュピチュを観る
:新免うめ子(93歳 兵庫県)
らぶらぶの二人老いてふらふらと今日もカラぶらんこぶらりとさみしそう
:川田敏夫(94歳 奈良県)
歩くのが楽しくなったむくみとれふしぎなことに好ききらいきえる
:石原佐智子(88歳 和歌山県)
吾が世にて二種の戦争あろうとはコロナ戦争又身のふるう
:今浦冨美惠(88歳 山口県)
ぼけてると家族に言われ沈みがちデイの脳トレ今日は満点
:阿部花子(89歳 徳島県)
同病をあいあわれみてデイ楽し医者のハシゴは減らそかすこし
:大岸房子(92歳 高知県)
あの時に海に残した青春が千々に砕ける波の音かな
:近沢裕(92歳 高知県)
この歳でほしいものとかないけれど彼氏ぐらいはいっぱいほしい
:水田敏子(92歳 高知県)
この年になりてもズボンはきませぬもってはいてもスカートがよし
:大内スミエ(95歳 福岡県)
遠き日の母に贈りしブローチがわが胸に咲く今日は母の日
:山本睦子(84歳 長崎県)
一言も言はず逝きにし夫(つま)なれど日記の末尾に「感謝」の二文字
:吉川テイ子(92歳 熊本県)
床柱ブロックべいとケンカした勝てぬ相手と分かっていたさ
:井上美代子(86歳 大分県)
ふと思う「美しく老いる」わが道はありやなしやと思いわずらう
:與儀喜省(102歳 沖縄県)
赤とんぼ亡き夫の吹くハーモニカふと口ずさむ夕やけこやけ
:村嶋カヨ(100歳 宮崎県)
我が「十八番」歌わにゃ損とマイクとり自慢の喉でオンステージ
:榎屋キミ子(97歳 宮崎県)
九十歳過ぎても乙女でありたいとサーモンピンクのTシャツを着る
:岩切恭子(92歳 宮崎県)
さはやかな若き主治医の診察を待つ間のひそかなときめきは何
:桑畑千代子(91歳 宮崎県)
うれしいな家に帰れた夢の中目覚めてからもハッピーハッピー
:重久ハツ子(89歳 宮崎県)
「ごはんつぶ」美人ナースに教えられあわてて顔拭く九十じいさん
:久島昌志(88歳 宮崎県)
酒飲むに騒ぎはいらずシューベルトかの「未完成」聞きつつ飲むべし
:伊セ﨑勝昭(87歳 宮崎県)
フルコース食事じゃないよ散歩だよ八十路こえても若さ保つぞ
:西村務(87歳 宮崎県)
一日の時間全てを我がことに使える虚しさ夫逝きてのち
:藤本好子(87歳 宮崎県)
努力するパラリン選手に刺激され痛む足腰のリハビリをする
:奥村武子(86歳 宮崎県)
誕生を祝ってもらう施設では八十六はまだ若いうち
:神恵ミヨ(86歳 宮崎県)
早苗田に幼き苗がふるえてるとつぎし頃の吾のごとしに
:山田訓子(83歳 宮崎県)
今施設コロナで会えずケイタイが家族のきずな心に残る
:後藤美奈恵(82歳 宮崎県)
マスク顔首を傾げて見つめ合い思わず笑顔手にも触れたし
:岡上スミ子(74歳 宮崎県)
アイウエオを習いしより九十年近し今尚懐かし大和言葉を
:黄培根(94歳 台湾)

介護者の部

〔最優秀賞〕

目の前のガラスは要(い)らぬと泣き拗(す)ねる妻コロナなど知る由(よし)も無し
:加藤健二(76歳 宮崎県)
突然、妻の入院する病院から、今日から十五分間だけ面会ができるようになりました。コロナ禍に妨げられ五カ月もの間、逢いたいのを我慢して来た私、まるで天から降って湧いたかに聞こえた知らせ心躍る思いだった。取るものも取り敢えず駆けつけ妻の姿を認め、飛びつかんばかりの勢いでした。その時、妻の取った健気な振舞いを心を込めて詠んだものでした。

〔優秀賞〕

舟着かぬ小島のごとくいる母にやさしくそよぐ風でありたし
くず岡昭男(77歳 千葉県)
拙い不肖私の介護短歌に優秀賞にお選びいただきまして栄光の極みに存じます。母は既に認知症が進んでおりまして、息子の私をはっきり覚えておらず、時々孫と間違えたりして寂しくなりますが、その笑顔は優しさが溢れ仕事一筋の母を懐かしく想い出しています。
ありがとうございました。
それは無理密接こそが大事です目を見て手を取る介護のこころ
:三村暁子(61歳 神奈川県)
今年は不安の多い年となりました。消毒換気他、可能な限り実施していても、耳元でお話したり手を繋いだり抱き上げたり、どうしても避けられないのが介護のお仕事です。目を見てお話してこそ心が通じるんだという、心の叫びを歌にしてみました。まさかの受賞に、良い事もある年だったと思う事が出来ました。
月を見てさびしがるのはもうやめてお母ちゃんほら私を見て
:那須代美子(65歳 宮崎県)
「長生きしてしもた。はよ迎が来るといっじゃがねぇ」と嘆きの言葉が出るとつらいものがあります。その言葉の裏には「迷惑かけるなぁ、すまんなぁ」という母なりの労いの気持が隠れているのかもしれません。でも母に言いたいのです。「あなたを愛おしく思う娘が、ほらここにいるのよ。大好きだよ。」って。

〔佳作〕

看護師を逆に気遣ふ父なりき痛みを口に出すこともなく
:夏木良(69歳 青森県)
コロナ禍で行けぬ実習無念なり早く行ける日待ち望みつつ
:岡崎美里(18歳 岡山県)
亡き祖母と違うとわかっているものの時折り無性に甘えたくなる
:阿部広宣(28歳 徳島県)
何かして姑の喜ぶ顔見ればもっとしたいと生きがいとなる
:黒木文子(78歳 宮崎県)
逝きし夫と話せるはずない思うでしょ私にはできます一人二役練習中
:森のり(76歳 宮崎県)
似てきたね言われて嬉し幾年を共に越した姑が手本でした
:栗巣タツ子(72歳 宮崎県)
高千穂の峰に登るとふは二階まで階段上るリハビリのことなり
:金川けい子(66歳 宮崎県)
給付金何に使うねと聞いたれば目と歯がほしいという母米寿
:坂本玲子(65歳 宮崎県)
あれがないこれがないないと言いつつも最後は出てくる何やかや
:黒木靖夫(64歳 宮崎県)
出来る事うばわぬ介護目指しつつ自立促す時計見つつ
:渡邉眞弓(63歳 宮崎県)

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