日向市社会福祉協議会東郷支所

団体名・施設名

日向市社会福祉協議会東郷支所

事業名

◇高齢者を対象とした、地域の集いの場への移動支援の体制づくり

◇住民ボランティアの発掘、活動支援

地域の特徴と福祉課題

日向市でも山間部に位置する東郷町においては、近年、若者の町外への流出、未婚者の増加などにより過疎高齢化が進んでいる。平成30年3月末、町内で唯一のタクシー会社が無くなり、運転免許証返納後の移動手段についての不安がいっそう大きくなっている。その他の『生活の中の困りごと』を抱える高齢者のみ世帯も年々増加している。

事業の目的

◇住民ボランティアの運転による集いの場への移動支援において、保険加入や活動費など必要経費等について、また、支援の方法について、実践を踏まえながら検証し、支援体制の整備を目指す。

◇現在、個々で活動している住民ボランティアを発掘し、組織づくりを行うことで、新たな地域福祉活動を展開する。

事業内容

◇高齢者を対象とした地域の集いの場への移動支援の体制づくり

  • 住民ボランティアを組織化し、団体として「福祉サービス総合補償」に 加入。2地区をモデル地区として、支援カレンダーを作成し移動支援を実施した。
  • 協議体を開催し、活動に係る実費負担分(ガソリン代、通信費)の金額や、ユニフォームの色やデザイン等について協議し、決定した。
  • 日向市全域の生活支援サポーターを対象とした『生活支援サポーターフォローアップ研修』において活動報告をし、他圏域のサポーターと情報共有できる場を設定した。
  • 日向市内他圏域における移動支援活動について、ボランティアの組織化、保険加入、ユニフォーム整備など、体制づくりの支援を行った。

住民ボランティアの発掘、活動支援

  1. 『ベンチプロジェクトにおける住民ボランティア活動の支援』
    個別ケア会議においてあげられた課題より、地域の中に気軽に休憩できる場所が必要として、町内の製材所と住民ボランティアが協力しベンチを作成、設置した。
  2. 『他圏域の地域福祉コーディネーターとのかかわり』
    • 個別ケア会議においてあげられた課題より、地域の中に気軽に休憩できる場所が必要として、町内の製材所と住民ボランティアが協力しベンチを作成、設置した。
    • 他事業所の地域福祉コーディネーター(スマイルホーム360所属)との連携により、買い物支援事業や個別課題(引きこもり事案等)への対応に取り組んだ。
  3. 『その他住民ボランティアによる地域福祉活動の支援』
    • 認知症当事者の活躍の場となることと、地域住民の認知症についての理解を深めることを目的とした"注文をまちがえるスープ店"の開催に関して、各関係機関との連絡調整、開催当日の支援等を行った。
    • 介護予防活動を推進する住民ボランティア団体"いきいきステップ"による〔スクエアステップ体験会〕開催において、鹿屋体育大学 中垣内教授との連絡調整や、体験会当日の進行等について支援を行った。

モデル事業推進体制

◇高齢者を対象とした地域の集いの場への移動支援の体制づくり

  • 東郷まちづくり協議会会員:ボランティアの組織化にあたり、リーダー的存在となり、率先して活動に取り組んだ。
  • 民生委員、地域包括支援センター:地域内の支援を必要とする高齢者についての情報提供。
  • スマイルホーム360:福祉車両の提供

◇住民ボランティアの発掘、活動支援

  • 町内事業所(製材所):ベンチ材料の提供。
  • 住民ボランティア:ベンチの作成、設置。
  • 区長、民生委員:設置場所の調整、地区住民への周知。
  • 他圏域の地域福祉コーディネーター:薬剤師という職業を活かし、ボランティアで健康講話をやりたいとの申し出、活動実践。
  • 他事業所の地域福祉コーディネーター:買い物支援において社協と連携しながら活動実践。また、地域住民との連絡調整を行う。引きこもり支援等についても、東郷町内各関係機関と連携しながら対応。
  • 地域商社TABERU:発案、企画、食材調達、マスコミ対応。
  • 食堂te to te:企画、店舗提供、調理。
  • ひむかBiz:企画、マスコミ対応。
  • 九州電力日向店:企画、開催場所提供、当日スタッフとして協力。
  • 認知症疾患医療センター、地域包括支援センター:認知症当事者との連絡調整、開催当日のサポート。
  • 住民ボランティア団体"いきいきステップ":〔スクエアステップ体験会〕の発案、企画。体験会当日の進行。町内住民への呼びかけ。

地域福祉コーディネーターの担う役割

『知る』:地域の人材を知る。社会資源を知る。
『つなぐ』:各関係機関との連絡調整。
『情報収集・情報提供』:人、資源、場所等の情報を常にキャッチできるように心がける。また、ボランティア活動についての助成金等の情報提供を行い、書類作成等にあたり、サポートを行う。
『後方支援』:活動の実践は住民主体。地域福祉コーディネーターは調整役に徹する。

実施事業による効果

  • 住民ボランティアの組織化や、活動実践の在り方において、方向性が見えてきたと考える。
  • 東郷圏域のみならず、日向市内の他圏域においても、地域の集いの場への移動支援体制について『住民が主体となって考える』ための協議体や小地域会議を随時開催することができた。
  • 日向市内の他圏域、他職種の地域福祉コーディネーターとの連携により新たな地域福祉活動を展開することができた。
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